おすすめの採用コンサルティング会社8選。選び方とサービスの特徴まで。

採用コンサルティング会社は数多くあり、どのように選べば良いか、どこの会社が良いか悩むことがあるのではないでしょうか。この記事では、採用コンサルティング会社のサービス内容や選び方、おすすめの会社まで詳しくご紹介します。コンサルティング会社を導入するメリットとデメリットまで確認した上で適切なサービスを導入し、採用成功させられるようにきちんと理解していきましょう。
採用コンサルティング会社が提供してくれるサービス
採用コンサルティング会社は、どのようなサービスを提供してくれるのか、採用代行との違いを含めて解説します。
採用コンサルティング会社のサービス内容
まず、採用コンサルティング会社のサービス内容について、大きく3つに分けてご紹介します。プロの採用コンサルタントがどのようなサポートをしてくれるのか、きちんと理解しておきましょう。
採用戦略立案からターゲットとする人物像の明確化までサポート
1つ目は、実際に採用を行う前のいわゆる採用戦略立案のサービスです。自社の事業課題に対して、その解決のためにどんな採用が必要なのか、どこのどんな人材を採用すべきなのか、採用戦略の全体像の設定をサポートしてくれます。採用戦略の設計を間違ってしまうと、小手先のテクニックを駆使したところで採用はうまくいきませんので、採用戦略の設計をプロを交えて行うことは非常に重要です。
採用の施策提案と実施
2つ目は、採用の具体的な施策の提案と、採用活動のサポートや代行です。採用戦略を元にして、具体的な施策を提案及び実行するフェーズの仕事です。採用のありたい姿を実現するために、
- どんな手法を使って候補者を集めるのか
- 採用フローをどうするのか
- どのような面接を実施するのか
などを提案してくれます。
職場環境を含めた採用後のフォロー戦略の提案
3つ目は、内定及び採用後の候補者フォロー戦略の提案です。採用戦略としては、実際に採用をすることがゴールではなく、採用後に活躍して定着してもらい、会社の生産性および売上向上がゴールです。採用後にどのようなフォロー体制をつくるのか、会社の組織をどうしていくのかまで提案及び施策の実行をサポートしてくれます。
採用代行との違い
「採用コンサルティング」といっても、「コンサル型」と「採用代行型」の大きく2種類があります。「コンサル型」は、上述のように採用活動全体へのアドバイスやフォローがメインなのに対し、採用代行はコンサルタントが人事の1人として採用活動の実務を担当します。採用代行は、RPO(Recruitment Process Outsourcing)と呼ばれることもあり、文字通り採用活動をアウトソース(外注)することを指します。
採用コンサルティングを選ぶ際のポイント
ここからは、採用コンサルティングを選ぶ際のポイントを解説します。何となく会社を選んでしまって失敗しないように、選び方を理解していきましょう。
同業他社での事例が豊富か
1つ目のポイントは、同業他社での採用支援実績や事例が豊富にあるかどうかです。採用コンサルティング業務は、業界や業種によって専門性が高い仕事です。例えば、広告業界の営業職採用のコンサルティング実績が豊富な企業があったとします。実績を出されているのは素晴らしいことである一方で、金融業界のエンジニア採用のコンサルティングに強いと言えるかは別の話です。
自社の業界と採用したい職種によって適切なコンサルティング会社は異なるので、契約前に得意業界や職種について深堀質問をして確認しましょう。
改善が得意な領域と依頼理由がマッチしているか
2つ目に、コンサルティング会社の得意領域が、解決したい課題・依頼理由とマッチしているかが重要です。採用戦略策定が得意な会社に、面接代行を依頼したいといってもミスマッチになってしまいます。コンサルティング会社によって、得意な領域や実績は異なりますので、自社が課題としている内容にマッチしたところに依頼しましょう。
事例を自社でも再現できそうか
同業他社での事例があったとして、その事例を自社で再現できそうかという視点も重要です。業界が同じだったとしても、業界において置かれる状況が異なったり、採用職種が違ったりするだけで結果は大きく変わってきます。過去の事例があるから安心というわけではなく、自社の採用に横展開してもらえそうか、効果が期待できそうかを必ず確認しましょう。
求人に対する応募数ばかりにとらわれていないか
最後に、応募数ばかりにとらわれている採用コンサルティング会社は要注意です。採用のプロセスは、認知獲得⇒応募⇒書類選考⇒日程調整⇒面接⇒内定⇒内定後フォロー⇒入社⇒定着フォローというように進んでいきます。応募獲得はあくまでもKPIの1つにすぎず、採用プロセスをどうするのか、面接の仕方、内定後の動機づけなどの他のプロセスも重要です。さらに、そもそも採用する目的は入社後に活躍して利益をもたらしてもらうためですので、入社後活躍を考えていない採用コンサルティング会社はNGです。
採用コンサルティング会社の特徴
ここからは、新卒・中途採用でおすすめの採用コンサルティング会社について、それぞれの特徴をご紹介します。
マイナビ
株式会社マイナビは、新卒及び中途の人材領域で様々なサービスを展開している、大手人材会社です。マイナビの採用コンサルティングは、採用状況やターゲットとなる人材の調査から採用戦略の設計、運用の支援まで一貫してサポートしてくれます。40年以上の歴史をもつマイナビならではの豊富な知見で、幅広い提案をしてくれることが特徴です。新卒・中途双方に対応しています。
トライアンフ
トライアンフは、「採用」「組織=育成・活性化」「労務」の全ての人事領域において課題に寄り添い、ソリューション提案をするコンサルティング会社です。採用においては、新卒・中途・アルバイト採用全ての領域に対応でき、採用戦略から母集団形成、選考プロセス設計や内定者フォローまでワンストップで対応可能です。
コンサルティング・代行双方を依頼可能で、採用することではなく定着と活躍までを見据えた支援をしてくれることが特徴です。AIを活用したピープルアナリティクスにより、パーソナリティ診断が可能なため、データに基づいた採用・組織設計を支援してくれることも大きな特徴です。
ネオキャリア
ネオキャリアは、採用支援に関して以下の大きく2つを提供しています。
- 新卒採用の採用コンサルティング
- 中途採用の採用代行・アウトソーシング
企業規模を問わず、中小企業から大企業まで幅広い実績をもち、どんな企業に対しても対応できることが特徴です。また、サービス内容をパッケージ化しておらず、課題に合わせて柔軟に対応してくれることも大きな特徴です。採用代行については、採用手法選定から面接日程調整まで、いわゆる「採用のノンコア業務」を丸投げすることが可能です。
カケハシ スカイソリューションズ
カケハシ スカイソリューションズは、新卒・中途双方の採用コンサルティングを担う企業です。経営方針や事業計画を取材からきちんと捉えた上で、新卒の採用計画の策定とそれに基づく中途採用プロジェクトを設計してくれます。内定者フォロー、入社までを年間サポートするのは当然のこと、市場動向に応じて施策を追加したり変更したり、臨機応変に対応可能です。どのような採用手法をとるのか、適切な媒体の選定まで任せられるので、人事の負担軽減につながります。さらに、面接官やリクルーター担当社員への研修も行っているので、自社の採用力向上に繋がることも特徴です。
Legaseed
Legaseedは、新卒領域における採用コンサルティングサービスを提供しています。応募・集客・動機づけ・候補者判断・育成・環境づくりの6点に徹底的にこだわり、各企業にフルオーダーの提案をしてくれます。ただ学生を集めて採用するだけではなく、いかにして入社後に活躍させるかにもこだわっていることが特徴です。型にとらわれないアイディアによって、学生をひきつける力が強いことが大きな特徴です。
マンパワーグループ
マンパワーグループは、新卒・中途・アルバイトを問わず、課題に応じた採用コンサルティング及び採用代行サービスを提供する企業です。日本国内で50年、総合人材サービス企業として採用に関わる事業を行うことで蓄積されたノウハウが強みです。更に、グローバルで2600を超える拠点にて採用支援を積み上げてきた知見に基づく、最新の採用ソリューションを提案してくれます。採用に特化したオペレーションセンターが設置され、一括で対応できることも大きな強みです。
ジーズコンサルティング
ジーズコンサルティングは、新卒及び中途の採用コンサルティングサービスを提供している企業です。新卒・中途ともにワンストップで採用支援をしています。特に新卒領域の採用支援に力を入れていて、就活予備校プレビズと連携してリアルタイムに学生の本音をフィードバックできることが大きな特徴です。また、アウトソーシングや面接官研修サービスも提供しています。
ジョブズコンサルティング
ジョブズコンサルティングは、元マイナビのトップコンサルタントの代表が運営する、新卒及び中途向けに採用コンサルティングサービスを提供する企業です。部分最適はもちろんのこと、全体の採用戦略設計にこだわっていて、無駄なコストをかけることなく採用成功に導くことを強みとしています。採用成功だけではなく、売上を上げるための採用・制度設計にもこだわっていることや、中小企業やスタートアップ企業での採用コンサルティングを得意なことが特徴です。
採用コンサルティング導入のメリットとデメリット
採用コンサルティングサービスを導入することのメリットとデメリットについて解説します。きちんと理解したうえでサービス導入の判断ができるようにしていきましょう。
導入することでのメリット
まず、採用コンサルティングサービスを導入することでのメリットを解説します。
採用担当者の業務負担を軽減できる
1つ目のメリットは、採用担当者の業務負担を軽減できることです。採用担当者は、面接以外にも戦略策定から採用計画づくり、書類選考や応募者との日程調整などの連絡、内定後のフォローなど、忙しい日々を送っています。ゆえに、「戦略を考える・採用フローを改善する」といった「頭を使って考える」といった業務になかなか時間を割けないという悩みをもっています。採用コンサルティングや採用代行を使うことで、業務負担が軽減され、採用担当が本来注力すべきコア業務に集中できるようになります。
採用市場の変化に対応できる
2つ目のメリットは、コンサルタントからアドバイスを受けることで、採用市場の変化に対応できることです。採用コンサルティング会社は、採用のプロであり、多くの成功事例や失敗事例を理解していると同時に、採用市場の変化を捉えたアドバイスをしてくれます。採用担当として日々忙しく目の前の業務に集中していると、採用市場でどのようなことが起きていて、何が課題になっているのかなどをどうしても捉えづらいものです。そこで、採用コンサルティングを導入することで客観的な視点でアドバイスをもらえるため、市場の変化に対応しやすくなります。
導入することでのデメリット
メリットがあれば当然デメリットもあります。ここでは、採用コンサルティング会社を導入することのデメリットをご紹介します。
コンサルティング料金が発生する
1つ目のデメリットは、当然ですがコンサルティング料金が発生することです。依頼内容や業務範囲にもよりますが、月数十万円から数百万円することもあります。人事をあと一人雇って、自社にナレッジを貯めていった方が良いのか、お金を払ってでもプロに依頼するべきなのか、経営計画に基づいて判断する必要があります。
応募者とのコミュニケーション不足になりやすい
2つ目のデメリットは、応募者とのやり取りの大部分をコンサルティング会社に代行してもらうことが多いため、応募者とのコミュニケーションが不足しやすいことです。応募者からすると、応募している企業で働いている人の生の声は、入社を決める大きな要素です。社員である採用担当の言葉で企業のことを伝えられる機会は、多ければ多いほど効果的です。コミュニケーションをコンサルタントに代行してもらう場合、きちんと動機づけができているか確認する必要があります。
コンサルティング会社の特徴や支援範囲を知り、採用コンサルティングの導入を検討しましょう
採用コンサルティングサービスの概要と、コンサルティング会社の選び方、おすすめ企業について解説しました。採用コンサルティング会社を選ぶ際には、どの領域に強みをもっていて、どんな課題を解決してくれるのかを慎重に見極めましょう。ホームページに記載されている内容には大差がない場合が多いので、実際に問い合わせてみてヒアリングをしてもらい、提案内容を見てから精査することをおすすめします。自社の課題に応じて適切な採用コンサルティング会社を選び、採用成功に向けて取り組んでいきましょう。